© 2018さすらいの野薔薇制作委員会

STORY

時は、1981年。

東京郊外の武蔵野のにある小高い丘の上に一軒の立派な西洋屋敷が建っていた。

広い庭の一角には様々な真っ赤なバラが咲き乱れ、まるでバラ園のようだった。

西洋屋敷を見上げる丘の下に住む人達はバラ屋敷と呼んでいた。

が、丘の中腹に住む人達は、この西洋屋敷に住んでいる人が、野薔薇さんということを知っていたから「野薔薇さんの屋敷」と呼んでいた。

野薔薇さんのご主人野薔薇源太郎は、貿易商をしていて一年のほとんどを外国で暮らして屋敷にはいなかった。

なので、屋敷には、奥様の野薔薇キナモメナさんと三姉妹、大学生の長女アルバ、高校生の次女カニナ、中学生の末娘のガリカ、

そして三姉妹が産まれる以前からこのお屋敷に使えている執事の黒木松雄67歳が、薔薇の世話をしながら仲良く暮らしているのだった。

 

そんなある日、野薔薇家を揺るがすほどの大事件が起きたのです。

その夜は、月が何倍にも輝いて見えるスーパームーンの日で、あんまり月が綺麗だったから長女アルバが、庭のテラスに出て

フルートを吹こうと思い立ち準備をしていると、台所で、ぬか漬けにしたカブの味見をしていた次女が、アルバの部屋に飛び込んできます。

お姉様アレをと指を差した窓の外を見ると緑色に輝く発光体が庭に降りてくるとパッと強烈に輝き辺りはまっ昼間のようになりました。

大広間では、ビックリした執事の黒木が、うろたえ持病の薬を二日分飲んじゃうは、出入りの三河屋酒店の三ちゃんが、持ってきた酒瓶につまずいてひっくり返って割っちゃうは、飼い猫スコティシュフォールドのネコタも二本足で立ち上がって大広間を駈けずりまわってしまうほどの大騒ぎ。

庭の発光体は、消え庭は再び静寂の闇に包まれた頃、

離れにある部屋から三女のガリカが、作り掛けのガンプラを手にしながら血相を変えて大広間に走ってきます。

その姿を見た黒木も只ならぬ空気を察して二人の姉、奥様も呼びます。

ガリカは、二人の姉と黒木を前に母親の置手紙を読み上げます。

それは母親キナモメナが、目黒で開かれる舞踏会に行ったのではなく、失踪を告げる手紙だったのでした。

ちょっと離れたところから聞き耳を立ていた三ちゃんに気づいた黒木は、口止め料の5000円を渡し追い返します。

お父様に連絡できない三姉妹は、緊急会議を開き母親を探しに行くことを決意したのでした。

★第1話(そして、旅に出る)

小高い丘の上に立つ野薔薇屋敷に緑色に輝く発光体が舞い降り大騒ぎになった日、母親の失踪を知ることに野薔薇家の三姉妹は、母親を探しに行く旅にでる。

★第2話(人生とは、漬物なり)

三姉妹は、それぞれの理念と考え方により別々な道を行くことになった。次女は、京都の町を漬物屋で働きながら探していた時謎の初老の老人に出会った。

★第3話(プラモで語れ)

三女ガリカは、隅田川にかかる橋の袂で、詩集を売りながらガンプラを作り橋を行きかう人々に母親を見つけたと思った。しかし、その女は、天才的詐欺師王子のおコン姉さんだった。

★第4話(焼肉を焼くな!)

母親の失踪の謎についてそれぞれが探った成果を発表するため名古屋の焼肉店に三姉妹が揃った。そこに執事の黒木も現れ母親についての重大発表がなされた。

★第5話(その秘密、知る必要あり)

母親の不倫の事実を突きつけられショックの三姉妹は、原点に立ち返り、母親の部屋を家捜しした。そして、母親の不倫相手が判明したその時、父親源太郎から電話があった。 一日早くパナマから帰国した源太郎は、錦糸町のショーパブにいるという。

★第6話(宇宙失楽園)

失踪から1年後の同時刻、三姉妹、父親の見守る中また、発光体が庭に降りてきた。 発光体の光が弱まると発光体の正体は、空飛ぶ円盤だった。そして、円盤の中から 降りてきたのは、超イケ面宇宙人と母親だったのだ。二人は、禁断の恋仲だったんだろうか、二人の間柄はのっぴきならない超重大な国家機密レベルの事情があり、夫源太郎は、地にひれ伏したのだった。三姉妹は、父親を元気付けるため野ばらを歌うのだった。